Huamiの新商品開発に向けた施策がユニークなのでまとめました。
こんにちは!ガジェット大好きなYuuuです。
Xiaomi(シャオミ)と提携するHuamiは、クラウドファンディングサイトIndiegogoにて睡眠用イヤホン「Amazfit ZenBuds」が間も無く販売開始となります。
いち早く予約をしたい私は、事前通知の登録をしていました。そしたらなんと、製造元企業であるHuamiからSNSのグループ招待が届きました。
今回は、どのようにユーザーとHuamiがコミュニケーションをしているのか、また顧客と一緒に商品作りをやっているかなども実際に体験できているので、これこそ商品開発+クラウドファンディングで成功するためのコツなのかと思いまとめました。
これから商品開発や、クラウドファンディングをやる方など、またマーケティングに参考になるような内容にしておりますので、最後まで読んでもらえると嬉しいです。
Huamiとは?

Huamiは中国のシャオミ(Xiaomi/小米)とスマートウェアラブル製品のパートナー企業で有り、現在日本でも大流行中のシャオミブランド『Mi Band 4』の製造メーカーです。
2013年に設立してから、2019年度では、スマートウェアラブル製品を4230万台の出荷し、
24時間365日間ユーザーの健康に対して記録可能な商品を提供しています。
また、Huami独自スマートウェアラブルブランドの『Amazfit』を展開中。
Amazfitとは?

Amazfitは、スマートブレスレット、スマートウォッチ、スポーツ用品、体重計、靴、そしてウェア類まで手がける。
現在、Amazonで発売中のスマートウォッチ、Amazfit GTRやAmazfit Bipなどは人気商品となっています。
また、Amazfit自体でも新商品を発売するにあたり、クラウドファンディングにも積極的に参加しており、直近では以下のような新商品を予約販売しています。
- 最新スマートウォッチ『Amazfit X Curved』
<参考記事>
手にフィットするスマートウォッチ「Amazfit X」がIndiegogoで大人気でおすすめ - Sleep Earbuds 『Amazfit Zenbuds』
<参考記事>
睡眠イヤホン「ZenBuds」が間も無くIndigogoから発売開始
今回、タイトルにも記載の通り、Huami独自ブランドAmazfitにおける新商品開発についてこれから発売予定の『Amazfit Zenbuds』での出来事についてまとめています。
Amazfit ZenBudsの概要について

まず簡単にAmazfit ZenBudsの概要についてまとめました。
- CES2019に展示し2020年に発売を公言
- Indiegogoから6月中に予約開始
- 価格は69ドルから
- 片耳の重さ1.78g
- イヤホン単体で最大12時間使用可能
- クラウドファンディングサイトIndiegogoで予約可能
<ここをクリック>
余談ですが、筆者の僕は購入予定ですw
詳細が気になる方がいれば、こちらでまとめてます。
睡眠イヤホン「ZenBuds」が間も無くIndigogoから発売開始
Huami × Indiegogo × Facebook = 新商品開発
ここからは、どのようにHuamiが新商品開発をしているのかについてまとめます。
クラウドファンディングサイトとは?
本題に入る前にまずは、クラウドファンディングについてお伝えします。
クラウドファンディング(crowdfunding)とは群衆(crowd)と資金調達(funding)を組み合わせた造語で、自分の活動や夢を実現に向けて発信する人もしくは会社が、その取り組みに賛同した人が資金を募る仕組みです。
日本では、Makuake(マクアケ)やCAMPFIRE (キャンプファイヤー)、READYFOR (レディーフォー)が有名です。また、海外においては、KickstarterとIndiegogoが主流となっています。
主に、購入型、寄付型、金融型の大きく3つの種類が存在し、クラウドファンディングで募集されるその多くが、購入型となっています。
今回のAmazfit ZenBudsについても購入型で支援時期にもよりますが、かなり安価で支援可能となり、リターンとして定価の30-60%引きで新商品を手に入ります。

Amazfit ZenBudsの場合は、まだ予約販売をしていない段階で下記のようなユニークな取り組みをしています。
Huamiのユニークな取り組み
- 会社のページ上での宣伝
https://en.amazfit.com/zenbuds.html - Indiegogo上で予約を開始=メールアドレスの取得
- クローズドなSNSグループに招待
(Amazfit ZenBuds Earbuds Launch Group) - ユーザーからの質問や課題について情報収集と回答
- 発売時期はいつ?
- 値段は?
- コピー商品は出てるの?
- Boseの睡眠用イヤホンとの違いは?
などたくさんの質問や課題が寄せられており、それを一つ一つ丁寧に回答をしており、ユーザーの信頼度を上げている。
- よくある質問についてまとめて発信
上記の実際の質問をまとめて、情報を発信している。 - グループメンバーに対して、特別感を演出
- 予約販売開始時刻の事前通知(15分前)
- 最短予約で特別割引有と通知
- 事前に購入見込みのユーザーを確保
- 約1200名のグループメンバー
- コアユーザー
- 同時に新商品開発に向けたヒアリング+アプリの調整
上記の取り組みをやっている。
では、この取り組みについてメリットをまとめてみました。
Huami Amazfit のFacebookグループのメリット
そもそも、クラウドファンディング=テストマーケティングに近いはずなのにも関わらず、これだけFacebookグループにユーザーが参加しており、この取り組み自体がメリットがあります。
グループによって、今回のペルソナの意見を直接ヒアリング
ユーザーがFacebookのグループに入るためには、大きく3つのステップを行う必要があります。
ステップ1 : Amazfit ZenBudsの商品ページもしくはIndiegogoのページに行く
ステップ2:Indiegogoで販売通知の登録をする
ステップ3:Facebookのグループに参加依頼をする
上記を行った上でユーザーはFacebook上で【Amazfit ZenBuds Earbuds Launch Group】に入るため、Huamiにとってはこのグループで発せられる意見は全てペルソナの意見を直接ヒアリングが可能である。
そのため、この意見や課題を解決する=ユーザーにとっていい商品を届けられる。という循環になっています。
事前に支援金の概算を出せる
このFacebookグループにはすでに約1200名のメンバーがいます。例えば予約販売開始後にこのグループの約80%が購入したらどうでしょうか?
1200名の80%で販売価格が$69と考えると
1200 × 0.8 × $69 = $662,400 (販売個数: 960個)
上記の計算となります。ここですでに 700万円近くのが予測可能です。
さらに、Indiegogoの仕組みでは、急上昇するプロジェクトを優先的に表示します。
これだけ最初の段階で支援増加ができ、さらにIndiegogoの仕組みによって支援額の上昇が見込まれます。
また相乗効果が生まれ、メディアの露出も増え最終的に支援金もかなり増えると考えれます。
特に、Facebookグループによるコアなユーザーを事前に獲得済みでかつ、BoseのSleep budsの$249と比べると初期販売価格帯が$69と約3分の1程度になっているため、予測ですと2−3個同時に買う可能性も高くなってきます。
また、睡眠用イヤホンのマーケットとしても以前BoseのSleepbudsが出た際は約5000万円(1個あたり1万5000円程度)の支援を募っている実績があるため、予約個数では圧倒的に上回る可能性が高いです。

まとめ
かなりユニークな取り組みをしている『Huami Amazfit ZenBuds』でした。
個人的にも調べていて面白かったですし、このようなやり方で特にリスクなく潜在顧客であるユーザーの確保、支援金予算の確保、そして直接コアなユーザーからの意見をヒアリング、改善が可能である環境を作り出せるため、非常に戦略的であると感じました。
これらは、これから新商品開発に向けて実践できると思うので、ご参考ください。
もし、今回の商品などが気になるようであれば、下記のリンクから是非とも確認してみてください!
<商品の詳細まとめ> (日本語)
睡眠イヤホン「ZenBuds」が間も無くIndigogoから発売開始
<Indiegogo予約>(英語)
Huami Amazfit ZenBuds
<Huami公式ページ>(英語)
Amazfit ZenBuds